
動物が飼えない家に住んでいた僕は、大学時代から猫カフェに度々足を運んでいる。なにをするわけでもなく珈琲でも飲みながら、猫と戯れたり、放っておかれたりする、あの空間がたまらなく好きなのだ。
「お金を払っているのだから、猫は僕にサービスを提供すべき(=甘えるべき)だ!」なんていう人間様の論理は、彼らには通用しない。猫カフェとは言え、猫たちは眠ければ寝るし、興味がなければ無視を決め込む。
その自由さが、いろいろなものにがんじがらめの人間と対比して、どうにも素敵に映る。主にはそれを眺めるために、僕は猫カフェに足を運ぶ。